約 1,447,204 件
https://w.atwiki.jp/14sure74/pages/141.html
「――――『もう』、なんだ?」 今までにない森閑【しんかん】に包まれていた会場内に突如、怒声が響き渡る。 「『もう』、無理なのか?『もう』、戦えないのか?『もう』、堕ちるのか?」 声の主は舞台上で倒れている者へ向けて怒鳴る。 「アンタは『もう』!負けるのか!!」 (・・・・・・!?) 「アンタは『もう』!倒れていいと思ってるのか!!負けていいと思ってるのか!!」 (負け・・・・・・る・・・・・・わたくし・・・が・・・?) 「それでも、お前は私の相方か!!」 (ネ・・・ス・・・。) ネスは一旦言葉を切って大きく息を吸う。 そして、一段と大きな声で叫んだ。 「断言してやる!!お前は『まだ』!!戦える!!応えろっ!!アメリア=L=リリスゥゥッ!!」 ネスは自身に集まる驚愕の視線を気にすることなく力強くアスを見据えた。 (・・・『まだ・・・たたかえる・・・』そうだ・・・わたくしは・・・戦わなくては・・・・・・。) アスを深淵の眠りへと引きずり込もうとしていた悪魔の手が離れる。 (私は・・・絶対・・・負けない・・・負けては・・・いけない!!) アスの瞳に光が戻り、闘志に満ちた力強い煌きを放ち始める。 歯をゆっくりと食いしばり、痺れと激痛が支配する身体に喝を入れる。 (私は・・・負けるワケには・・・いきませんのっ!!) 軋み震える身体を無理矢理動かし、四つん這いになる。 (私は・・・誓い・・・ましたの・・・『死んでも、負けない』とっ!!) 歯を割れそうなぐらいに食いしばり、ふらりと立ち上がる。 そして、今自分が倒すべき者をしっかりとその眼に捉える。 (『最強のガンナーになる』と、約束しましたのっ!!) ふらつきながらも構えを取るアスに、その場に居た全員が唖然として声を発することすらできなくなった。 ・・・ただ、一人を除いては。 「ったく、手間の掛かる相方だぜ・・・。」 「・・・ネスさん。私の名前・・・、気安く叫ばないでくださる?」 後ろから呆れ顔で話しかけてくるネスに、アスは振り返ることなく答えた。 「そりゃ、悪かったな。まっ、これで貸し1つだな?」 「借りたつもりはないですわ・・・。貴女が五月蝿く捲くし【まくし】立てなくとも・・・あれぐらい切り抜けられましたもの・・・。」 「はっ、どぉ~だか。」 明らかに人を見縊っているような態度のネスに、アスは苛立ちを覚えて叫んだ。 「よろしいでしょうっ!その証拠に・・・、見事勝って見せますわっ!!」 「バ~カ、勝つのはたりめぇ~だろぉ?まっ、期待しないで観させて貰うぜ、お・じょ・う・サ・マっ♪」 ネスは笑いながら再びどかりと胡坐を組んで座り込んだ。 「・・・さて、行きますわよ?」 アスの不敵な笑みを浮かべ未だに唖然としている二人に向かって突撃する。 彼らにとって、自分達の技をあれほど受けた相手にまだ意識があることは到底考えられない事態であった。 二人は慌てて戦闘態勢を整えたが、その頃には既にアスは攻撃に入っていた。 「遅いですわっ!!」 アスはガルンの懐に飛び込んで左拳を鳩尾へ勢い任せに叩き込む。 相変わらずの硬度に拳が悲鳴を上げるが、アスは捻り【ねじり】込んだ。 衝撃でガルンの身体が浮き上がる。 「はあぁぁぁぁぁーっ!!」 アスは浮き上がったガルンの身体を掌で突き、あの歪みを作り出そうと構えていたバラン目掛けて吹き飛ばした。 ガルンはバランに衝突して止まる。 激しく頭を揺さぶられたせいで意識が白濁し、為すがままバランに撥ね退けられた。 アスはその隙にバランとの距離を詰め、飛び上がり胸元を目掛けて左足で回し蹴りを放つ。 バランは右腕を胸元の辺りまで持ち上げて、アスの回し蹴りを受け止めようとする。 (甘い!私、もうその手は喰らいませんことよっ!!) アスは蹴り出そうとした足を引っ込めながら身体を回転方向とは逆に捻り、回し蹴りを無理矢理中断して一度着地する。 バランは慌てて左腕を伸ばしてアスを捕まえようとする。 しかしアスはそれよりも早く、無防備になったバランの脇腹へ靴の先端を突き入れるように左足で蹴りを入れた。 左腕が虚しく宙を掻き、バランの身体が前のめりに崩れる。 「これでっ!!」 アスはバランの顎を勢いよく飛び上がりながら蹴り上げた。 バランはその巨体を仰け反らせながら宙へと跳ね上がる。 「終わりですわっ!!」 アスの勢いをつけた飛び蹴りがバランに直撃し、とても体重のある人物とは思えない速度で場外へと吹き飛んだ。 その一部始終に囁き声一つなかったがらんどうの場内が、次第に歓喜と激励の声で埋め尽くされる。 「・・・・・・バ、バラン選手、場外!」 アスは残るガルンを真っ直ぐ見据える。 ガルンはようやく意識がはっきりとしたのか、口元を右手で覆いながらよろりと立ち上がっている所だった。 「もう一度、倒れていなさいっ!!」 アスは相手の体勢が整わない内に止めの一撃を入れるべく、飛び掛り左腕を突き出す。 ガルンは苦し紛れに右腕を突き出して反撃を試みた。 (遅いっ!!私の――っ!?) 「――避けろっ!!アス!!」 ネスが叫ぶのとアスが気付き身を捩るのはほぼ同時だった。 アスの左拳がガルンの顔を突き飛ばしたのと同時に乾いた破裂音が鈴なり状態の場内に響く。 そして、アスの足元に鮮やかに咲く赤黒い薔薇の華。 「ぶっ・・・がはっ・・・ぐっ!!」 アスは撃ち抜かれた右肩口を押さえてよろめく。 そして、起き上がってこないガルンを睨みつけた。 「な・・・何ということでしょう!?ガルン選手、輝石を隠し持っていました!!これは反則です!!」 「ガ、ガルン選手、反則!よって、この試合、ネス、アメリア組の勝利とする!」 「ふふっ・・・か、勝ちました・・・わっ・・・あっ。」 アスは体勢を崩し仰向けに倒れ込む。 しかし、彼女が予想していた衝撃は訪れなかった。 変わりに訪れたのは、暖かくて少し柔らかい衝撃だった。 「・・・っと。ったく、フラフラじゃねーか。」 「余計な・・・お世話ですわ・・・ぁっ!?」 ネスは自力で体勢を立て直そうとするアスを抱きかかえた。 「ちょっと、何するんですの!自分で歩けますわっ!」 「まーまー、恥ずかしがんなって♪」 腕の中で暴れるアスを笑顔で一蹴しながら、ネスは入退場口へと歩き出した。 その道中、アスの様態を心配して駆けつけた医療係が二人の前に立ちはだかる。 「君!早く彼女を此方へ!」 「はぁっ?何言ってんだ?」 「何って、医務室へ連れて行った方が・・・」 自分と医務室まで同行することを促す医療係に、ネスは呆れた表情で答える。 「バーカ、そんなことして戦闘続行不能とでも言われてみろ。私ら棄権扱いになって優勝できねーだろ。」 「し、しかし!」 「そうですわっ!!此処まで来て、棄権で優勝逃すなんて話・・・私は認めませんわっ!!」 医務室の診断でどちらか一方がこれ以上の戦闘続行が不可能と診断された場合、その組は棄権しなくてはならない。 二人にとって戦わずして負けるのは、戦って負ける以上に耐え難いことであった。 二人の突き刺すような鋭い視線に医療係はたじろぐ。 「こんぐらい、少し寝てりゃぁ治る。そーだろ?アス。」 「寝たぐらいで治るのは単純な作りの貴女だけですことよ。・・・でも、この程度は少し休んでいれば問題ありませんわ。」 「・・・と、言うことだそうだ。分かったな?」 「ですが・・・分かりました・・・。でもせめて、傷薬ぐらいは届けさせてください。」 彼のせめてもの申し出をネスは笑顔で承諾する。 そして、不安と心配、感銘と激励の言葉で騒然となったままの場内を後にした。 「・・・屈辱ですわ。よりによって、貴女にこうして抱かれるなんて。」 「悪かったなぁー。じゃ、誰にならよかったんだよ?」 ネスの何気ない切り返しにアスは顔を真っ赤にして俯かせ、指先でネスの身体に小さくのの字を書く。 「そっ!それは・・・そのっ・・・ラ、・・・ラスさん・・・に・・・」 「ラスにだぁ?・・・そいつはぁ、無理だなっ。だって、アンタ。重いもん♪」 「ま゛っ!?」 ネスの心配りの全くない一言に、アスの怒りは一気に爆発した。 「私の何処が重いんですの!?私、全然太ってなどいませんわっ!!」 「そうだな。じゃあ鍛えすぎで筋肉がやたら重いんだなっ♪まっ、どの道ラスじゃ持ち上げるのが精一杯って所だなっ♪」 「この・・・私が少しだけ気にしてることをっ!!もう許しませんわっ!!」 「・・・そんだけぎゃぁぎゃぁ騒げりゃ、心配ねーな。」 悪戯な笑顔を見せていたネスが、急に真剣な声色で答えた。 アスは彼女の真意を悟り、自嘲と呆然の溜め息を漏らす。 「・・・当たり前ですわ。貴女に心配されるまでもないですことよ。」 「そうだな。・・・さ、着いたぜ。」 ネスは控え室の扉を開け、奥の長椅子にアスをゆっくり下ろした。 アスはゆっくりと左手をネスに差し出す。 「約束、しなさい。私の相方として、必ず勝ってくると。」 「ふふっ。アンタ、私を誰だと思ってんだ?」 ネスは差し出された手を力強く握る。 「私は逃げも隠れもするし嘘は平気でつくし約束はよくすっぽかすけど、負けるのが大嫌いなネール=A=ファリスだぜ?」 「なんですの、その信用してよいのかどうか判断に困る物言いは・・・。でも、負けるのが嫌いな所だけは信用して差し上げますわ。」 「おう、信用されてやんよっ♪まっ、寝てる間にちゃちゃっと優勝しといてやっから、安心して寝てなっ♪」 ネスはアスの手を離すと、笑顔で手を振りながら控え室を後にした。 アスはその様子を横目にぼんやりと天井を見つめ、訪れた微睡みにそっと身を任せる。 (・・・約束通り、私は今日も勝ちましたわ。これでもまだ、私の名前、貴方に届きませんか・・・?) 「・・・・・・兄様。」 ~つづく~
https://w.atwiki.jp/14sure74/pages/171.html
オルグはネスに飛び掛り、振り上げた剣を振り下ろそうとした。 その瞬間、ネスは口元に笑みを浮かべ、右手で剣の柄を握る。 そして掛け声と供に思い切り右方向へと剣を引っ張った。 鞘を固定していたベルトが勢いよく千切れ飛び、鞘が抜け落ちる。 しかし、ネスはそれに構うことなくオルグの剣を受けるように振った。 「――ちぃっ!!」 オルグは振り下ろしていた剣を寸での所で止めて飛び退く。 ネスの振った剣は、オルグの剣を普段と変わらぬ威力で斬り落とし、直前までオルグが居た空間を薙いでいた。 「何故・・・っ!?」 オルグの疑問はネスの飛び蹴りによって強制的に中断された。 オルグは仰向けに地面へと叩きつけられる。 「くっ・・・やってくれた・・・なっ・・・!!」 慌てて起き上がろうとした所に、ネスに切先を向けられ動きを止めた。 ネスは肩で息をしながら、勝ち誇った笑顔でオルグを見下して口を開く。 「ふふふ・・・これで・・・終わりだな・・・オルグ・・・!」 「ちぃっ・・・!」 ネスがゆっくりと剣を引き、突き刺そうとした刹那、発砲音と供にネスの頬を掠める物体が1つ。 ネスは剣を引いたまま、視線を動かし発砲主を捉え問い掛ける。 「・・・なんの、つもりだ。・・・アスッ!」 「ど、どうして、撃ったんですか・・・アスさんっ!」 アスは暫しの沈黙の後、一歩離れた所で困惑の表情を浮かべるラスを一瞥してゆっくりと口を開く。 「彼に、聞きたいことがあるだけですわ・・・。」 「・・・そんなこと、知らねぇよ。・・・邪魔すんな。」 アスを捉えるネスの視線は、恐ろしく冷たく殺気に満ちていた。 アスはその殺気立った視線を弾き飛ばすように、大きく溜め息をついて口を開く。 「・・・その言葉、そっくりそのまま、お返し致しますわ。」 アスは同じように冷たく殺気に満ちた視線で、ネスの視線に応える。 「貴女が何故彼を狙うのかは存じませんが・・・、私の邪魔をしないで下さらないこと?」 アスはもう一丁、ハンドガンを召喚した。 そして片方をオルグへ、もう片方をネスへと向けて構える。 次第に辺りを重苦しい静寂が包み込んだ。 それから暫くの後、国立資料館から静寂を吹き飛ばさんが勢いで爆発音が響いた。 その直後、車輪が高速回転する甲高い音が響く。 「なっ・・・!?」 (なんだあのデカブツは・・・っ!?) ネスが甲高い音に反応して顔を向けると、そこには灰色の巨人が地面を滑るように走って近づいてくる光景があった。 その巨人が徐に右手を突き出すと、袖口の辺りから砂嵐のような連射音が鳴り響き、ネスの視界を瞬く間に銃弾で埋め尽くした。 (チェインガン・・・だとっ!?) ネスは咄嗟に飛び退きつつ、身を捩って銃弾を避けようとした。 (くっ・・・!! 避けきれねぇ・・・っ!!) しかし、あまりにも唐突過ぎる襲撃であったことにこれまでの疲労が重なり、避けきることはできなかった。 「つぁ・・・ぅっ・・・ぐっ・・・!!」 ネスの胴や四肢を掠めるように銃弾が抉っていく。 ネスはその衝撃で空中で体勢を崩し、地面へ落下する。 (――なっ!?) 灰色の巨人は既にネスの目の前へと迫っていた。 予想外の素早さにネスは驚愕しつつも身を丸める。 それとほぼ同時に、灰色の巨人の体当たりがネスの身体に食い込んだ。 「がはぁっ!!」 「――ネ、ネスさぁぁんっ!!」「ネスさんっ!!」 ネスの身体が勢いよく吹き飛び、地面を数回撥ねるように転がって止まる。 ラスとアスはあまりの事態に、咄嗟にネスの名前を叫ぶ。 (なっ!? なんですのアレッ!? 負傷中の所を不意打ちでとはいえ、彼女を一撃であんなに吹っ飛ばすなんてっ!!) アスは突然目の前に現れた灰色の巨人の、強力な体当たりに驚愕していた。 ネスを突き飛ばした灰色の巨人は、オルグの前で停止し彼を左腕で抱え込むように持ち上げた。 「――にっ、逃がしませんわっ!!」 その光景で我に返ったアスは、すぐに灰色の巨人に向けてハンドガンを咆哮させた。 アスの動きに気付いた灰色の巨人は、オルグを銃弾から庇うようにアスへ肩を向けた。 その直後、灰色の巨人の身体に直撃した銃弾は甲高い金属音を鳴らす。 そして、ある物は明後日の方向へ飛んで行き、ある物は表面を少し減り込ませた所で力尽き地面へと落下した。 「ちぃっ!?」 (ハンドガンが効いてないっ!? 硬そうな見てくれは伊達ではないってことですのっ!? ・・・それならっ!!) アスはハンドガンを投げ捨て、別の輝石を取り出そうとする。 「っ!?」 それよりも僅かに早く、灰色の巨人が右腕を持ち上げ、アスに突き出した。 アスは傍らで立ち竦んだままのラスを思い切り横へ突き飛ばし、自身は両腕を胸の前で交差して身を固めつつ飛び退いた。 「きゃあぁっ!!」 「ア、アスさんっ!!」 突き飛ばされたラスはすぐにアスの方へと顔を向け、起き上がりながら叫んだ。 同時にアスの足元を這うように銃弾の雨が降り頻る。 それは彼女の周囲の地面を無残な姿に変えていき、飛び散った泥飛沫がアスの自由を奪った。 その隙に灰色の巨人はオルグを連れ、来た道を戻るように滑っていった。 (く・・・意識が・・・。・・・待ち・・・やがれ・・・オル・・・・・・グ・・・。) その様子が、ぼんやりとネスの瞳に映る。 (追わ・・・ねぇと・・・。動け・・・動けって・・・んだ・・・。くそ・・・くそ・・・・・・。) 思い通りに動かない四肢を呪いながら、ネスは気を失った。 その頃、ラスはアスの元へ駆け寄って声を掛ける。 「大丈夫ですかっ!?」 アスは大きく溜め息をつき、身体についた泥を払い落としながら答える。 「私は大丈夫ですわ。・・・それよりも。」 アスはネスの方へ視線を向ける。 彼女は気を失っているらしく、起き上がる様子はなかった。 ラスはアスの視線から、彼女が言わんとしていることを悟り軽く頷く。 そして、真剣な表情で口を開く。 「彼を追いかけたい気持ちは分かりますが・・・彼女を運ぶのを、手伝ってください。お願いします・・・。」 ラスは深々と頭を下げた。 アスは何処か後ろめたい気分になり、思わず背を向ける。 そして、大きな声で応える。 「い、今から追いかけても多分無理ですわっ!」 アスは一度大きく深呼吸をしてから、勢いをつけて振り向く。 「それに、治安部隊もいい加減駆けつけてくる頃合ですもの、此処は彼女を連れて撤収する方が利巧という物ですわっ!」 アスは何度も感謝の言葉を述べて頭を下げるラスを手で制し、ネスの元へと歩み寄る。 そして、近くに転がっている彼女の剣の鞘を拾い上げ、剣に手を掛けようとした。 「アッ、アスさんっ! それは僕が持って・・・」 「大丈夫、ブレイカー【コレ】が世界一重い剣だと言うことぐらい知ってますわ。」 ラスが慌てて止めに入るが、アスはこれを笑顔で制する。 そして、剣を鞘に収めようと左手で切先の辺りを軽く握った。 (まぁ、そうは言ってもそこまで重くは・・・って、あらっ?) しかし、アスの予想に反して切先は全く持ち上がらなかった。 (くっ・・・ふっ・・・このっ!) アスはなんとか浮かせようと少しずつ力を入れていく。 「・・・ふんぬぅぅぅぅーーっっ!!」 気が付けばアスは全力で剣を持ち上げていた。 その様子を心配そうに見つめていたラスは堪らず申し出る。 「あ、あのっ・・・やはり、僕がっ・・・」 「だっ、大丈夫・・・ですわっ!! 早く・・・参りますわよっ!!」 ラスの申し出を怒鳴り声で掻き消し、アスは剣を鞘に収める。 そして、鞘が抜け落ちないよう千切れたベルトで鍔に固定した。 それから一息ついて柄を両手で握って持つと、切先を引き摺りながら走り出す。 ラスは暫く呆然と立ち尽くしていたが、アスの怒鳴り声に急かされ慌ててネスの傍らにしゃがみ込んだ。 ラスは彼女の左腕に刺さった棒を手早く引き抜き、黒ずくめの男の衣装を少し拝借して応急処置を済ませる。 そして、ラスはネスを背負い、先を行くアスを慌てて追いかけた。 ~~~~ 日の出前、ラスの案内で一行はハルの自宅へと上がり、気を失っているネスを寝室のベッドに寝かせた。 「あ、その・・・ありがとう、ございました・・・。」 ラスは扉に近い壁に寄りかかってへたり込むアスに向かい頭を下げる。 「べ・・・別に・・・・・・どうって・・・こと・・・ありません・・・ですわ・・・。」 (まったく・・・あの剣・・・なんて・・・常識外れな・・・重さですの・・・。) アスは笑顔で手を振って応えて見せた。 しかしその顔には生気がなく、ラスは心配そうにアスの顔を覗きこんだ。 「その・・・えっと・・・すみませんでした・・・アスさん。」 「あ・・・謝らなくても・・・よろしくて・・・よ・・・ラスさん。」 (まだ・・・全快まで・・・至らない・・・なんて・・・悔しい・・・ですわ・・・。) 少しずつではあるが顔色が良くなりつつあるアスの様子に、彼女の顔を覗きこんでいたラスは小さく溜め息を漏らす。 そして、ベッドの傍らにある椅子へと向かい腰掛けた。 死んだように静かに横たわるネスを、ラスは一瞥して窓の外を眺める。 窓の外ではあの騒動の後始末に追われ、治安部隊の人間や復旧作業の関係者が忙しなく動き回っていた。 「・・・ホント、まだ夜明け前だってのに、可哀想なこった。雨が止んだのが救いってトコだな・・・。」 「・・・あ、タクトさん。」 ラスが窓の外を眺めていると、袋に入った軽食と小さな水筒を二人分持ってタクトが現れた。 タクトはラスに持っていた軽食と水筒をゆっくりと投げ渡す。 それから、入口にへたり込んでいたアスにも軽食と水筒を手渡した。 「ありがとうございます。」 「頂き、ますわ。」 二人が袋に手を入れた時である。 「んっ・・・ぅ・・・っ・・・・・・。」 ネスがゆっくりと目を開け、上半身を起した。 「気がついて、良かったです。ネスさん。」 ネスは傍らで安堵の表情を浮かべるラスを一瞥し、左腕を押さえながら視線を一度周囲に流した。 そして、溜め息をついて呟く。 「・・・もっと、気の利くヤツだと思ってたぞ。相棒。」 その、低く消え入りそうな怒声で、室内の空気が急速に冷えていく。 外の喧騒が室内に響き渡るくらいの静寂を引き裂いて、ネスが再び呟く。 「・・・なんの、つもりなんだ。お前。」
https://w.atwiki.jp/ari1980/
ようこそ、「アスペの教科書」へ。 アスペというのは、アスペルガー症候群やアスペルガー症候群の人のことです。 わたしは、語感がよいのでアスペと呼びます。 「アスペとは何か?」という質問に、わたしは答えられません。 お医者さんが決めることでもないし、お役人が決めることでもないし、 国際機関や、はたまた書いているわたしが、 アスペって、こういうものだ、と、決めることでもないのです。 わたしたちは、アスぺです。その上、AD/HDを併発していたり、生きづらさを感じていたりする人もいます。 でも、わたしたちは、それぞれ、ひとりの「わたし」として尊重されたいのです。 *「アスペの教科書」をつくろうと思ったきっかけ *アスペの教科書 *日記 *リンク集 *@wikiについて 名前 コメント 合計: - 今日: - 昨日: -
https://w.atwiki.jp/suresin/pages/5.html
カード情報 No 54 封入商品 1章2弾 名前 魔将軍アスタロット(マショウグン アスタロット) Power 9 種族 皇魔族 必殺技 月禍氷刃 データ 皇魔族の将軍。魔界生物を束ねる上級皇魔族で、大群の魔物を率いて各地に攻め入る。 ライバル 征嵐剣シオン セリフ 「最高の恐怖を味わわせてあげるワ!」 つぶやき 膨大な力を持つマステリオンは魔界から地上に進出してくる際に完全なるパワーを失ってしまったようだ・・・。 No 046 封入商品 2章2弾 名前 魔将軍アスタロット(マショウグン アスタロット) Power 11 種族 皇魔族 必殺技 月禍氷刃 データ ベリアールの治世を補佐する「魔界三巨頭」の一人。実力者だが気まぐれな性格にベリアールが手を焼くことも・・・。 パートナー 魔元帥ベリアール? セリフ 「帰りなさい・・・ここはボウヤ達が来るような場所じゃないわよ」 つぶやき 危機感と責任感を胸に幻魔宮殿に攻め込む「光の戦士」達。迎え撃つ「トランプ4」との死闘が始まった! 公式追加情報 ファンの間での魔将軍アスタロット 愛称は「アス(アスタ)様」。 元ネタはカナン神話の女神アスタルテを前身とするソロモン72柱の悪魔の1人アスタロトか。カードのアスタロットをよく見ると右手に自身の尻尾を巻いているのであれがアスタロトの名残かもしれない(アスタロトは右手に毒蛇を巻いている)。 そのエロス全快な魅惑のボディに魅せられた者は多く敵キャラクターでありながらファンは意外な程に多い。ただし同人誌ではモンスター相手の受役多し。2章2弾に再登場が決定しており1000年の間に更にボディに磨きをかけたのか2ちゃんねる内の該当スレでは「アス様の胸でかくなってね?」との声も。まさに神羅におけるまいっちんぐマチコ先生である。また「棒アイスやフランクフルトが好き」なる意味深な裏設定もあるとかないとか(笑) また、ネットキャラ創造の地「二次元裏掲示板」通称「虹裏」では「明日田さん」なる別キャラとして確立しており、有る意味、神羅では最も有名なキャラである。「アスタ万象」という同人カードも発売され好評を博している。 カード的価値。 神羅万象の中で5本の指に入る人気キャラクター。1章、2章ともに無限収集者も多く存在し、カードのレートも高い。2章での再登場で1章アスタロットのレート高騰も囁かれたが、2章の方が絵的に人気が高く、元々1章のアスタロットのレートがある程度高かった為、目立った変化はなく、従来通りの扱いで落ち着いている。どちらのカードもトレードの弾としては強く。シークレット4種を覗けば、2章での最高レートのカードとなっている。ちなみに旧アスタロットと新アスタロットのレートであるが、現在の所、旧アスタ1枚に対して新アスタ2~3枚程度の扱い。今後、時間が経てば1 2で定着すると予想される。ただし、旧アスタと新アスタの収集者は大概の場合かぶっているので、トレードでの収集は中々レート通りにはいかない。 カードランクは「上の下(1章)」「中の上(2章)」
https://w.atwiki.jp/thelastofus/pages/34.html
グレード イメージ タイトル 詳細情報 プラチナ ムダにはできない プラチナトロフィー シルバー 光を探して ファイアフライのタグをすべて見つける ブロンズ 耐えて生きぬけ コミックをすべて見つける シルバー コレクター 遺物をすべて見つける ブロンズ 本物のサバイバー サバイバルガイドをすべて見つける ゴールド 一つも見逃さない すべての収集品を見つける ブロンズ 手先が器用 すべての工作物を作る ブロンズ 鍵職人 ナイフで開けられるすべての扉を開ける シルバー やっとここまできた サプリメントでジョエルを 完全に強化する ゴールド 熟練機械工 すべての武器を完全に強化する シルバー 聞き上手 すべての表示される会話に参加する ゴールド これでおしまい エリーが見つけたジョーク集のジョークをすべて聞く ブロンズ サバイバー:初級 難易度初級でクリアする シルバー サバイバー:中級 難易度中級でクリアする シルバー サバイバー:上級 難易度上級でクリアする ゴールド サバイバー:サバイバル 難易度サバイバルでクリアする シルバー ラスト・オブ・アス:初級 + 初級 + でゲームをクリアする シルバー ラスト・オブ・アス:中級 + 中級+ でゲームをクリアする シルバー ラスト・オブ・アス:上級 + 上級+ でゲームをクリアする ゴールド ラスト・オブ・アス:サバイバル + サバイバル+ でゲームをクリアする ブロンズ 基本はわかった マルチプレイの資源争奪戦と生き残り戦で勝利する ブロンズ 人口拡大 マルチプレイで自分のグループを40人に増やす ゴールド ファイアフライ ファイアフライで最後まで生き残る ゴールド ハンター ハンターで最後まで生き残る ※並び順はオリジナルに即しています。 ゴールド 7 シルバー 9 ブロンズ 7 備考 ゲームクリアで入手するトロフィーはエンドロール終了、タイトルロゴの後のメインメニュー画面で入手。 「サバイバー ~」「ラストオブアス:~」はいずれも高難易度でゲームをクリアすれば、下位の難易度のトロフィー取得。 「ラストオブアス:~」での初級+、中級+は一度クリアした難易度で二週目に突入することを指す。 プラチナトロフィー獲得にはサバイバル+をクリアする必要がある。 サバイバル+は、任意の難易度で一周クリア後に出現するサバイバルをクリアした後に出現するので、最速でも三週クリアが必須。 ※Ver1.01~1.02においてバグにより二週目からサバイバル+でゲーム開始できることが確認されている。 方法は以下の通り 一通りゲームクリア後に、任意の難易度で+ゲーム開始。 チャプター 故郷の町を終わらせてタイトルに戻る。 チャプター選択から故郷の町を難易度サバイバル+で開始。 以後通しでクリアでトロフィーまとめて入手。 「人口拡大」クランなどではなくて、ゲームをこなすことで得られる生存者のこと。一番入手が簡単なトロフィーかもしれない。 「ファイアフライ」「ハンター」はマルチプレイを始めた瞬間にどちらに属するか自動的に決定される。その上で12週間(84日)=84ゲームこなすということ 「聞き上手」はキャラクター等に話しかけ、会話をすることで解除される。アイコンでは△に耳のようなマークが出る時がそれだと思われる。それ以外にも特定のエリアに同伴者が立ち止まっているときに始まる会話を聞くことが条件?いずれにせよステータス画面から会話に参加した回数が確認でき、37回に到達で解除。 (確認しているのは、隔離地域で3回。隔離地域郊外で4回。ビルの町で3回。ピッツバーグで11回。ピッツバーグ郊外で2回。トミーのダムで3回。大学キャンパスで1回。ソルトレイクシティで5回。) 参考サイト トロフィーwiki
https://w.atwiki.jp/14sure74/pages/177.html
ネスの瞳にラスの姿が映る。 その姿は悔しさを噛み殺すように唇を締め、伏し目がちに俯いた物であった。 ネスは態と周りに聞えるように溜め息をつき口を開く。 「・・・私は、ちょっとアソびに行くだけだと言ったはずだ。違うか?」 ラスは俯き唇を締めたまま、なにも口にしようとしなかった。 ネスはそれに構うことなく淡々と問い掛ける。 「なのに何故、後をつけるような真似をした。挙句、足を引っ張りやがって、それでも相棒かよ。」 その様子を今まで腕を組んで静観していたタクトが口を挟む。 「おいおい、流石にソレは言いすぎだろ、ネス。」 ネスに冷たい視線を向けられタクトは思わずたじろぐが、大きく深呼吸をして口を開く。 「大筋のことしか聞いてねーけどさ、ラスはラスなりに精一杯やってたんじゃねーの?」 タクトは鼻先を軽く掻き、苦笑いを浮かべながら言葉を続ける。 「・・・それによ、ラスの心配性は今に始まったことじゃねーだろ?」 タクトの問い掛けにネスは暫し黙り込んだ。 そして、溜め息をつき視線をラスへ戻しながら問い掛ける。 「・・・そんなに他人【ひと】がやろぉとすることが気になるってか? 私のやること為すこと、全てに首突っ込まなきゃ気がすまねぇってか?」 しかしラスは、ネスの問い掛けに俯いたままなにも答えようとしなかった。 ネスは淡々と問い掛けを続ける。 「お前、私の保護者にでもなったつもりか? ホントにできると思ってんのか? ・・・弱いくせに。」 『弱い』という言葉に、ラスの眉が僅かに動いた。 しかしすぐに、以前と同じように俯く。 ネスは暫しラスを見据え、それから大きく息を吸って口を開いた。 「・・・その結果があのザマか。保護者面して飛び出してきて、あのザマか。ふざけるのもいい加減に・・・」 「――いい加減にするのは、貴女ですわっ!!」 拳を背後の壁に叩きつけ、遂に堪忍袋の緒が切れたアスが怒鳴った。 ネスは全く物怖じすることなく、アスにゆっくりと視線を向ける。 「さっきから黙って聞いていれば、人の気も知らずによくもぬけぬけとっ!! ラスさんがどれほど、心配していたか分かってますのっ!!」 アスは噛み付くように怒鳴る。 しかしネスは、まるで聞いていないかのように冷たい視線を送り続ける。 「ラスさんはっ・・・!! ラスさんはっ・・・!!」 アスは握り拳を震わせ、暫し黙り込む。 それから一度深呼吸をして、再び口を開いた。 「・・・だいたい、あのままでは二人とも死んでいたなんて、どういうことですのっ?」 「どういうこと・・・だと?」 「そこまで言うほどあの男を殺したかったのなら、彼のことなんて気にせず殺していれば良かったでしょうっ! 違いますことっ!?」 アスの言葉にネスの表情が僅かに陰る。 しかしすぐに持ち直すと、溜め息混じりに答えた。 「・・・言われなくてもそうしてただろうな。・・・アンタが居なけりゃ。」 「私が居なかったら・・・ですって?」 アスは怪訝な表情を浮かべネスを睨む。 ネスは余裕の笑みを薄く浮かべながら軽く頷き、言葉を続ける。 「あの爆発騒ぎをアンタが黙って見過ごすとは思えなかったからな。ラス【コイツ】にはまだ使い道もあるし、どーせならってこった。」 ネスは一息ついて、付け加える。 「・・・誤算があったとすりゃ、アンタにもあの男と因縁があったってことぐれーだ。」 アスは暫し沈黙した後、応える。 「・・・黙って見過ごさないと言う点は、否定しませんわ。」 アスは一旦言葉を切り、息を吸って再び口を開く。 「でも、無謀過ぎですことよっ! 私がいつ到着するかまでは分からないでしょうっ!?」 アスは今にも飛び掛りそうなくらいに激しい剣幕で怒鳴った。 しかし、ネスは涼しい顔で淡々と応える。 「だから、あーやって時間を稼いでたんだろ。」 「・・・それに、使い道があるって、いったいどういう了見ですのっ!? 貴女、彼をなんだと思っていますのっ!!」 「なんだって・・・相棒だ。」 「そんなの・・・相棒ではありませんわっ!! 相棒と言うのは・・・互いに助け合う物ですわっ!!」 アスは胸元で握り拳を作り、伏し目がちに怒鳴った。 それから射抜くようにネスを睨みつける。 「ラスさんは危険を顧みず貴女を助けようとしたっ! それなのに、貴女は共倒れの道を選んだ挙句にその態度っ! 相棒失格なのは貴女の方ですわっ!!」 アスはネスを睨みつけ指差す。 その激しい怒りの視線に、ネスの表情がまた僅かに陰る。 「私でしたら、大変な思いまでして来てくれた相棒に、そんな仕打ちなんてっ――」 「――やるよ。」 「・・・はっ?」 突然のネスの言葉に、アスは思わず呆けてしまった。 アスが硬直しているのを見たネスは、呆れた表情で大きく溜め息をついて言葉を続ける。 「そこまで言うならくれてやっから、やってみせろって。」 「なん・・・ですって・・・っ!?」 アスの身体が怒りで震えだし、全身の毛が逆立っていく。 ネスは口元に不敵な笑みを浮かべて言葉を続ける。 「元々、私は一人で好き勝手にやってくつもりだったしな・・・。それに、ソイツじゃなくても、代わりはいくらでもっ――」 脱兎の如くネスに肉薄したアスの平手打ちが、ネスの言葉を遮った。 ネスははたかれた状態のまま、視線だけをアスに向ける。 アスはネスの胸倉を掴み上げ強引にベッドから引っ張り立たせる。 「このっさいっっていっっ女ぁぁぁぁぁっっッ!!」 怒りの篭ったアスの拳が、ネスの顔面を何度も吹き飛ばす。 しかしネスは一切抵抗する様子も見せず、ただ不敵な笑みを浮かべ続ける。 その様子に、仲裁の機会を窺っていたタクトが慌てて止めに入った。 「お、おい、アメリアさんっ! 流石にそれはやりすぎだって!」 「その手を離しなさいっ!! この程度、彼の味わった苦しみに比べたら、足元にも及びませんわっ!!」 「で、でもだからってよ、暴力に訴えるのもどーかと思うぜっ! ってか、ネスもとりあえず、一言謝ってさ・・・!」 懇願の篭ったタクトの視線を、ネスは鼻で嗤う。 そして、嘲笑混じりにアスへ問い掛けた。 「・・・ふふ、これで・・・気が済んだか? ・・・アス。」 「おっ、おいっ! ネスッ! なんてこと・・・っ!」 タクトが動揺した隙を突き、アスはタクトの手を振り解いた。 そして、一際長く拳を引きながら怒鳴った。 「気が済むワケ・・・ありませんわっっ!!」 「――もう、やめてくださいっ!! 二人ともっ!!」 アスの渾身の一撃がネスの顔面に触れる直前、ラスの叫び声が室内に響き渡る。 アスの拳はその場でぴたりと止まり、そのまま硬直した。 ラスは小さく安堵の溜め息を漏らし、言葉を続ける。 「僕が悪いんです。勝手に彼女の後をつけてあの男に捕まった、僕が悪いんです。」 「違いますわっ!! ラスさんは全く悪く・・・」 「僕が余計なことをしたからっ! ネスさんは傷付き、あの男を寸での所で討ち逃したのですっ!」 ラスの悲痛な叫び声に、アスは言葉を詰まらせゆっくりとラスの方に首を向ける。 ラスは顔を俯かせながら、口を開いた。 「・・・だから、お願いです。彼女を離してください。」 「で・・・でもっ、わ、私は・・・っ・・・!」 「怒りが収まらないのでしたら・・・代わりに、僕を殴ってください。」 「っ!?」 その言葉にアスの瞳が大きく見開かれ、両手が小さく震えだした。 アスは歯を食いしばって無理矢理震えを抑えると、俯きながらゆっくりとネスを離す。 ネスはベッドに力なく腰掛け、前屈みになって呆然と床を眺める。 その様子をアスは一瞥すると、俯いたまま扉に向かって歩き出した。 「・・・あ、今は外に出るのはやめといた方が・・・」 「・・・下に行くだけ・・・ですわ。」 タクトの呼び掛けに、アスは精根尽き果てたかのような弱々しい声色で応える。 そして、アスはゆっくりと扉を開け部屋の外へと出て行った。
https://w.atwiki.jp/14sure74/pages/178.html
車庫に降りるなり、アスは近くの壁に手を突いて項垂れた。 そして、溜め息混じりに呟いた。 「・・・なにを、しているんですの。私は・・・。」 アスはゆっくりと額を壁に押し付ける。 (彼女・・・。誤魔化そうとしてましたわ・・・。) 彼女が共倒れの危険を冒した理由を誤魔化していることを、あの時既にアスは感付いていた。 アスは今まで知り得た情報から、彼女が滅多なことでは目的遂行を断念し、それに加えて危険を冒す人物ではないと思っていた。 そして今回の場合、アスの見立てでは彼女が目的遂行を断念してまで、共倒れの危険がある選択をする理由は特に見当たらなかった。 そんな選択をする理由があるとすれば、それは相棒である彼を助ける機会を窺うためであるからだ。 彼女の弁を採るのであれば、彼女にとって彼はそんなことをするほど、大切な存在ではない。 従って、彼女に目的遂行を断念する理由はないはずである。 しかし実際には、彼女は目的遂行を断念し危険な道を選んだ。 (・・・やはり彼女は・・・ラスさんのことを・・・。) アスは握り拳を作り、軽く壁に叩き付ける。 (それならそうと、素直にそう言えばいいものを何故・・・。誤魔化そうとするんですのっ・・・!!) あの様子から察するに、彼女は恐らく彼女自身にも嘘をついているだろう。 彼女は自分の感情に嘘をつくような人物ではない、アスはそう思っていた。 その彼女がその感情に嘘をつき、彼を想う気持ちを否定しようとしている。 (人を・・・想うのは・・・悪いことではありませんのにっ!!) 何故そんなことをするのか、アスには理解することができなかった。 そして、恐らくは彼女自身ですら理解できていないこともなんとなくではあるが感じていた。 (ラスさんの想い・・・分からないワケでは・・・ないでしょうに・・・っ!!) 彼が彼女を大切に想っていることは、誰が見ても容易に想像がつく。 いくら鈍感な彼女でも、少しはそのことを感付いているだろう。 それだけにアスは彼女の言動が腹立たしくて仕方なかった。 (貴女は・・・っ! 私が、欲しくて仕方がない物を・・・持っているのですわよっ! それを・・・それをどうしてっ!) アスは奥歯を食いしばり、拳に力を入れ全身を震わせる。 程なくして、大粒の涙が彼女の頬を伝い足元を滲ませる。 「・・・泣いて・・・どうするんですの・・・っ!!」 アスはきつく目を閉じ、左腕で乱暴に涙を拭う。 しかし、いくら拭っても涙が溢れアスの足元に滲みを作っていく。 「最低なのは・・・私・・・ですわっ!! 羨んで・・・妬んで・・・っ!!」 あんな仕打ちを受けてなお何故、彼は彼女を想うのかアスには理解できなかった。 唯一つ分かることは、彼はあんな仕打ちも帳消しになるほど、彼女に惚れ込んでいるということだ。 「あろうことか、『くれてやる』って言われて一瞬・・・心が揺らいで・・・っ! 負けそうになって・・・っ!」 あの時、買い言葉で貰ってやると彼を引き摺って出て行けば、彼は自分についてきてくれたに違いない。 しかし、それでは彼の気持ちは変わらないし、彼を酷く悲しませてしまうだろう。 アスはそこまで分かっていながら、一瞬でも実行に移そうと思ってしまった自分がとても情けなかった。 「・・・負け・・・ませんわっ!」 アスは呟くように言うと、更に歯を食いしばって無理矢理涙を止める。 (一筋縄ではいかないこと・・・。覚悟は、していたはずですわっ!) アスはもう一度乱暴に涙を拭うと、壁から一歩離れて大きく深呼吸する。 「・・・絶対に・・・負けませんわっ!」 (貴女がそのつもりならば・・・私は、その間に実力で彼を振り向かせて見せますわっ!!) 彼女が決意の拳を車庫の壁に打ちつけた時である。 「・・・ちょっと、貴女。ひとの家を叩き壊すつもりかしら?」 「――ひゃぁっ!?」 突然横から声を掛けられ、アスは情けない声と供に飛び跳ねる。 そして、素早く身を固め声を掛けた人物を確めるべく視線を向けた。 (――えっ!?) 声の主の見るなり、アスは目を丸くして、すぐさま自分の知っている情報と照らし合わせる。 (緑色の瞳、桃色の髪、蒼い鉢巻、そして目元にホクロのある女性リンカー・・・間違いありませんわっ! 彼女はっ!!) アスはその人物を指差して叫んだ。 「治安部隊統括部部長兼、”都”治安部隊隊長、”慈母神”ハイン=M=フランドールッ!?」 「・・・そういう貴女は確か、”疾風銃狂”【ゲイルトリガーハッピー】アメリア=L=リリスね。」 呆れた表情で立ち尽くすハルから、アスは飛び退くように距離を離し腰に手を回す。 しかし予想していた感触がなく、アスは驚愕の余り思わず3度ほど宙を掻いてしまう。 (・・・しまった! 輝石は上ですわっ!) アスはあの剣を運んできた疲労のあまり、2階の居間に外して置いといたことを思い出した。 すぐにアスは肉弾戦の構えに切り替え、呆れた表情で立ち尽くしたままのハルに問い掛ける。 「どうして此処にいるんですのっ!?」 (・・・自らの手で私を捕らえるため、態々追いかけてきたとでもいうんですのっ!?) 「『どうして』って・・・寧ろ【むしろ】、私が聞きたいわ。・・・どうして、貴女が私の家に居るの?」 「・・・へっ?」 アスはあまりに衝撃的な回答に思わず構えを解いて聞き返す。 「『私の、家』って・・・」 「此処は紛れもなく、私の自宅よ。立場上、表向きは別人が住んでることになってるけどね。」 「本当・・・ですの・・・?」 「・・・嘘をついて、どうするのよ。」 溜め息混じりに答える彼女が嘘をついていないことを悟り、アスはあんぐりと口を開けたまま硬直してしまう。 ハルは情けない格好で硬直しているアスの脇を横切りつつ、話し掛ける。 「・・・丁度いいわ、貴女も上に来てくれるかしら。話があるのよ。」 (コマは、多い方がいいものね・・・。) 「えっ・・・ぁ・・・は・・・はい・・・ですゎ・・・。」 (この辺りに住んでるとは聞いてましたが・・・。まさか、此処でしたとは・・・。) アスはハルに言われるがまま、後について2階へと上がって行った。 ~~~~ アスが出て行った後、室内は日の出の柔らかな光では照らせないほど重く昏い空気に包まれていた。 そこでネスは床を見つめたまま、ラスは部屋の隅で座り込み壁に寄りかかって呆然としていた。 (彼女の言うとおり・・・です。) ラスは小さく溜め息を漏らし、天井を見上げる。 (強くならなくては、って分かっているのに・・・。) ラスは静かに拳を握り締める。 (彼女の強さに、気付けば僕は甘えて、つい先送りにしてばかりで・・・。) ラスの拳が小刻みに震えだす。 (それで、いざとなったら『彼女は僕が守る』だなんて・・・。そんなのできるワケ、ないじゃないですかっ!) ラスはゆっくりと奥歯を噛み締める。 (・・・強く、ならなくてはっ! 彼女を守るためにっ! 僕は・・・強く、なりたいっ!!) ラスが決意を固めた刹那、勢いよく扉が開き一筋の蒼い流線がラスに襲い掛かった。 「ラスちゃぁぁーんっ!! 無事でよかったわぁぁぁぁあんっ!!」 「ね、義姉【ねえ】さっ!? うわっぷっ!?」 ラスの困惑を余所にハルは彼を抱きしめ何度も頬擦りをする。 「や、やめてくださいっ、義姉さんっ!!」 「もぉんっ! 恥ずかしがることないじゃないのぉんっ! ラスちゃぁーんっ!」 「というか、し、仕事はどうしたんですかっ!?」 「そんなのどうだっていいのよっ! ラスちゃんの安否の方が120倍大切なんだものぉんっ!」 「そ、そんな無責任でっ・・・ひぎぃっ!」 ハルはラスに圧し掛かるようにしてきつく抱きしめ、頬や額にくちづけの雨を浴びせる。 「・・・なん、ですの・・・あれ・・・っ!!」 その光景を目の当たりにしたアスはあまりに衝撃的な光景に、暫く呆然と立ち尽くしてしまう。 アスの拳が小刻みに震えているのを見たタクトが慌てて二人の関係を説明した。 「そっ! そのだなっ! ハルッ、いや、ハインさんは、ラ、ラスのお姉さんでよっ! ラスに会うといつもあんな調子なんだ!」 「・・・そうなん・・・ですの・・・。」 アスの握り拳から力が抜けていくのを確認したタクトは、安堵の溜め息をついて言葉を続ける。 「・・・ま、血は繋がってないんだけどな。」 「そう、血は繋がってないんですの・・・。・・・・・・へっ?」 (・・・あっ! しまっ・・・) タクトはつい余計なことまで教えてしまったことに気付き慌てて口を塞いだ。 しかし時既に遅く、アスの拳が激しく戦慄き、彼女は大きく息を吸い込んでいた。 「・・・ちょっとハインさんっ!! いつまでやっているんですのっ!! 私に話があるんじゃなくてっ!!」 アスの凄まじい怒声に、すぐ傍に居たタクトは思わず飛び上がった。 ハルは不満そうな表情でアスへと首を向けて答えた。 「もぉ、そんなに怒鳴らなくてもいいじゃないのよぉ・・・。怒ってばかりじゃ、可愛い顔が台無しよっ?」 「よっ! 余計なお世話よっ!! さっさと本題に入って頂けませんことっ!?」 「・・・そうだぜ。態々ラスの顔見るためだけにすっ飛んで来たワケじゃねーだろ?」 アスの言葉に、ネスが気だるそうな表情で呟くように同調する。 ハルは二人の視線を一身に受け、観念したかのように大きな溜め息をついて口を開く。 「・・・深夜、国立資料館が襲撃されたわ。」 「・・・そうか。」「・・・そ、そうなんですの。」 ハルの言葉に、二人はあたかも今知ったかのように相槌を打つ。 ハルはアスの反応のぎこちなさに少しだけ呆れながら、言葉を続ける。 「幸い、人的被害や建造物の被害は最小限に食い止められたわ。」 「あの辺りは、近い内に壊す予定だった古い工場や事務所が多いもんな・・・。」 ネスにこれから説明しようとしていた理由を気だるそうに先に言われ、ハルは僅かに眉を顰める。 しかし、すぐに一息ついて気を持ち直すと、何事もなかったかのように言葉を続けた。 「でも、中央資料室は焼かれ、焼け跡から資料が持ち出された形跡が見つかったわ。」 「・・・でも中央資料室の資料って全部写しなのでしょう? では、大した被害ではないのではなくて?」 「・・・写しとは言え、重要な資料であることに変わりはないわ。それにね・・・。」 ハルは一旦言葉を切り、ネスとアスの顔を見てから口を開く。 「今回の襲撃は、私達リンカー協会と長らく対立しているダイア・スロンの手の者と判明したのよ。」 「ほほぉー・・・。」 ネスは欠伸混じりに相槌を入れる。 「彼らは今回の襲撃を足がかりに、長い膠着状態を打破しようと企んでいるとの情報があるの。」 「・・・外の騒々しさはそのためですのね?」 アスの問い掛けにハルは一度頷いて言葉を続ける。 「そうよ。彼らのあらゆる攻撃に備えるため、本日日の出を持って、厳重警戒体制が発令されることになるわ。」 「なんだ、そりゃ?」
https://w.atwiki.jp/streamergta5/pages/980.html
PROFILE ⚠ テレビをみるときは へやをあかるくして はなれて みてください ⚠ この そしきは あんじょう なる(キック アス) をちゅうしんとした ごっこあそび(そしき)でありギャングの そしきや かぶそしきなど ではない(たぶん) ことにちゅういして よんでください ⚠ どなたでも!情報追記お願いします [部分編集] 組織名 ダークヒーロ同盟アンナルイン(あんなるいん)⚠表記はおそらくカタカナ 設立日 under investigation… 本拠地 1057番地(Paleto Bay♻Ctr.からNWに1BLK) 本拠地種別 ガレージ リーダー キック アス チームカラー ピンク,白orペールイエロー,水色 - 目次を開く 目次 基本情報拠点 メンバー歴史 写真での情報提供 基本情報 正体不明、活動内容不明の謎の組織() 警察を悪だとみなしている 勧誘活動をしているとの情報あり 12/13日、9036ブロックの壁にアンナルイン関係者のものと思われる壁画が現れた。発見したジャムリーヌ バルサミコスによると特殊なペイントであるらしい…。 動画には映せるが写真には写せないうえに、遠くからでも目立つとのこと。 夜間には光って見える様子も確認された。 ジャムリーヌ バルサミコスのtwixより写真には映らず…動画には映る…遠くからよく見える謎の雪ちゃんのポスターが……これをロスサントス七不思議の1つと任命します カジノ併設のBARにてダークヒーロカクテルが販売されているとのこと。 鳥羽 咲夜のtwixより ※魂情報注意 朔夜 トバリより ※魂情報注意 しろまんたより ダークヒーローの絆は永遠だ! よりくわしい じょうほうを えるには もっとおおくの ちょうさいんの きょうりょくが ひつようだ!みんなからの きょうりょくを もとむ! 拠点 No. 番地 場所 通称 管理者 鍵 備考 No. 番地 場所 通称 管理者 鍵 備考 1 1057 Paleto Bay♻Ctr.からNWに1BLK ダークヒーロ アジト ヒット ガール ヒット ガールエグメ チーズバーガーキック アス 2023/11/28取得(冬野 雪名義) 2 9037 サウスロスサントスストロベリー 拠点・倉庫 ヒット ガール ヒット ガールエグメ チーズバーガー 2023/11/08取得 (冬野 雪名義) メンバー ※No.は情報を入手し記入した順になっている。組織内での位置づけ等とは一切関係のないものである。 No. 写真 名前 加入日 備考 1 キック アス 調査中 組織のリーダーダークヒーローは趣味キック アスと連絡先交換をするとなぜか上手く交換できないらしい。電話をかけると戦闘中の事が多く最後に「とうっ!」というかけ声が聞こえてくる事が多い。「しょっぼい闘いしてるのだー」ガソリンスタンドで爆発音を轟かせるのを趣味(責務)としている。 2 エグメ チーズバーガー 調査中 「バーガージョーク!!」ヒット ガールからはBOSSと呼ばれていたことも…。アイドルスカウトの前金3,000万×3の行方が気になるところである。バーガー頭は伸縮性が高くヘルメット内に収納可能である様子がProject Yにて目撃されている。 ※ ローマ字にするうえで、ついでに英語風に遊んでいます。公式の綴りは不明です。 3 ヒット ガール 2023/11/18 ゆきんこと呼ばれているキック アスに勧誘された。キック アスが選んだスーツをダサいと思っている。初めての任務はコンビニ強盗になる予定だったが高所からの転落の練習のみで終わったヒット ガールとしての初)犯罪(任務)は銀行強盗「やっと指名手配に載った名前がヒット ガールって……💧」(2023/12)「ヒット ガールやめていいの?」「だめだろ」警察に正体が冬野 雪であることがバレた。(し、壁画で街中にバレる。たぶん)(2023/12/13) 4 ナゾトキ ケイジ 調査中 Happy Nutty Bunny(ストリップバー)で目撃情報あり。キャストに文句を言っていたとの証言も。 ※ ローマ字にするうえで、ついでにロシア語風に遊んでいます。公式の綴りは不明です。 5 バズラナイト イヤー 調査中 Happy Nutty Bunny(ストリップバー)で目撃情報あり。キャストに文句を言っていたとの証言も。 ※ ローマ字にするうえで、ついでにフランス語風に遊んでいます。公式の綴りは不明です。 6 調査中 調査中 PY付近でメンバーと 接触情報あり 。はたしてメンバーの一人なのかどうか…。 7 フォックス チャイナ 2023/11/24 Violet Fizzにてキック アスとともに居酒屋ヘイストを行ったとの情報あり。(2023/11/24) 加入経緯 8 調査中 調査中 PY付近でメンバーと 接触情報あり 。加入希望者との噂。 歴史 出来事 関係者 備考 日付 出来事 関係者 備考 Under Investigation 2023/11/17 マクドナルドに三人組アイドルとしてスカウトされ前金として1人3,000万ずつ受け取る冬野 雪の分はエグメ チーズバーガーが預かる キック アス、エグメ チーズバーガー、冬野 雪 - 2023/11/18 ヒット ガール加入橋の鉄骨から転落練習。危うく警察車両も出られなくなるところだった。 キック アス - 2023/11/18 街で一番高いビルから転落練習 キック アス、エグメ チーズバーガー、ヒット ガール - 2023/11/24 Violet Fizzにて居酒屋ヘイスト キック アス、フォックス チャイナ - 2023/11/28 アジト購入 キック アス、エグメ チーズバーガー、ヒット ガール - 2023/12/05 ヒット ガールが銀行強盗等の容疑で逮捕(初犯) キック アス - 2023/12/13 ヒット ガールが強盗等の容疑で逮捕 ALLIN みこだ ようによって正体がバレる 2023/12/13 ジャムリーヌ バルサミコスが9036ブロックの壁にアンナルイン関係者のものと思われる壁画を発見。 キック アス、エグメ チーズバーガー、ヒット ガール - 2023/12/25 レースコースにて遭難 キックアス、ヒット・ガール - 2024/01/09 犯罪現場にて複数回目撃されているという情報提供あり エグメチーズバーガー - 2024/01/10 猫カフェにて長時間密談していたとの情報提供あり キックアス、ヒット・ガール - 2024/01/23 マイゴ・ニ=ナリエル誘拐事件 キックアス、ヒット・ガール 9033のガソリンスタンドにて。ダークヒーローとしての初任務。依頼人は冬野 雪。マイゴ・ニ=ナリエルへ感謝の気持ちを込めた車を贈った。 2024/01/24 街で一番高いビルのヘリポートでDARK HERO COCKTAILで乾杯した。 キックアス、エグメ チーズバーガー、ヒット・ガール カクテルの説明:DARK HEROをイメージしたカクテル。星とフルーツがしゅわっと弾ける一杯。 2024/04/13 ロスサントス七不思議の1つであった壁画の消失が確認された。 *他視点ネタバレ情報注意 04/14千代田 ヨウがその他のスプレーも含めて消失を確認。( 時間指定リンク🎞 )その後、思い出としてALLIN新アジトの裏に……。( CLIP1🎬 CLIP2🎬 CLIP3🎬 CLIP4🎬 ) 千代田 ヨウ、キック アス、エグメ チーズバーガー、ヒット ガール - 2024/04/19 旧アジト近くの壁画の現存が確認された。消失は歪みだったようだ。(白井 満太視点 CLIP1🎬 , CLIP2🎬 ) キック アス、エグメ チーズバーガー、ヒット ガール - 2024/04/27 twixへの投稿=================================**・ユーザー名**wmdosm**・本文**宮脇先生に描いていただきました。思い出の写真をこういった形で残せてうれしいです。宮脇先生視点( CLIP🎬 ) *secret 元になっている写真 宮脇 悠吾、キック アス、エグメ チーズバーガー、ヒット ガール - 2024/05/05 *ネタバレ情報注意 港のアジト裏にスプレー出現( CLIP1🎬 ),( CLIP2🎬 ) エグメ チーズバーガー、 *他視点ネタバレ情報注意 千代田 ヨウ 、キック アス、ヒット ガール *他視点ネタバレ情報注意 4/13の他視点ネタバレ情報を参照 2024/05/05 エグメ チーズバーガーと千代田 ヨウの接触を確認。 *他視点含むネタバレ情報注意 プリズンにて千代田 ヨウの私有品が歪みにより紛失される。プリズンのスタッフがそれを発見しエグメ チーズバーガーを通して千代田 ヨウに返却された。(千代田 ヨウ視点 アーカイブ時間指定リンク🎬 , CLIP1🎬 , CLIP2🎬 , CLIP3🎬 ) 千代田 ヨウ、エグメ チーズバーガー、 *ネタバレ情報注意 Sell u - 2024/05/16 タシロ カワセとキック アスの接触を確認いわさき そすとの接触情報もあり タシロ カワセ,キック アス - 2024/06/11 高所にて訓練か? ちょけでキルし合うキック・アス,エグメチーズバーガー,ヘルアンと蘇生をしてくれている岩崎そす キック アス、エグメ チーズバーガー 写真での情報提供 - ファイルを開く ファイルを閉じる - - アンナルインカラーの車両の目撃情報(2023/12/04)角刈りイベントにてよく似たトレロの目撃情報あり(2024/02/17) 3人組アイドル誕生か!? - - - Happy Nutty Bunny(ストリップバー)店内と思われる - - マイゴ・ニ=ナリエル誘拐事件 - 雪のペンダント(Locket)安城 成 のちに… "追憶のペンダント"に。 雪のペンダント(Locket)白井 満太 のちに… "追憶のペンダント"に。 ??? 白井のペンダントのみに存在するメニュー「ダークヒーロー出動!」と表示される CLIP🎬 雪のペンダント(Locket)冬野 雪 雪のペンダント(Locket)の中の写真 アンナルインカラーのヘリが目撃される(2024/05/09)( CLIP🎬 ) 魂情報注意 Volatusのカラーリングについて3時瞑想中に語る(白井 満太視点 CLIP🎬 ) (2024/05/11)RepaintPale yellow→White トナカイとキックアスと思われる 高所訓練か? 🔝ページTOPへ
https://w.atwiki.jp/vipasgard/pages/15.html
公式サイト NEXON公式 Asgard アカウントシステム 課金窓口 情報サイト アスガルドファン Asgard Wiki アス取引局 Asgardin 韓国アスファンサイト
https://w.atwiki.jp/20191213/pages/19.html
サイドチェスト。 ボディビルディングにおけるポーズで、一方の手首を他方の手でつかみ腕および胸に力を込めて際立たせる姿勢である。 鏡の前に立ち、全裸でこのポージングをとる禿げ頭の巨漢は水野智己。 天童組というヤクザの組長である。 「ん―――、今宵の己(おれ)の筋肉もキレておる」 次いで、10kgのダンベルを両手にそれぞれ持ち、肘を屈折させる。 彼はこの殺し合いに送られてからすぐに筋トレを開始していた。 筋肉と会話することで、己の身体の調子を確かめているのである。 (しかし思い出せん...尻(アス)を貫かれた後、己はなぜここに連れてこられておる...?) 豪華客船でのメデューサとの死闘の末、自分は四階から落され、立っていたポールに処女を奪われた。そこまでは覚えている。 だが、いつの間にかアスからポールは抜かれており、神子柴なる老婆に殺しあえと命じられていた。 豪華客船でのことを夢と片付けるにはアスを貫かれた感覚は現実的であり、薬物を投与されたにしても、あの状況で自分に手出しできるとは思えない。 もはや己の理解の範疇を超えている。 とにもかくにも、この会場にメデューサの内の三人が巻き込まれているのは有難い。 これで奴らに殺された組員(かぞく)の弔い合戦に臨めるというものだ。 それに、奴らに組員は皆殺し済みだと告げられ、生存を絶望視していた神崎の生存が知れたのも幸運だ。 彼女と出会えた時は無事を祝ってやるとしよう。 「さしあたって己のすべきことは奴らの捜索...否」 そっと己の臀部に手を添える。 水野は負けた。信仰していたアスを貫かれることで。 あの場面で耐えきれていれば、甘城千歌を殺し、残りのメデューサも殺せたはずだ。 だが耐えられなかった。水野の超人的な大殿筋と深層外旋六筋を以てしても、開脚した状態ではポールには勝てなかった。 敗因は何か。偏に水野の経験不足である。 誰よりもアスを愛し誰よりもアスを信仰してきた彼だが、その実彼は処女だった。 度胸が無かったわけではない。ただ、眼前のアスに没頭するあまり、己にもアスがあることを失念していたのだ。 もしもアスを既に貫通させておりなおかつ経験豊富になっていれば、あのような末期を迎えることはなかっただろう。 「越えねばならんな。過去の己を...」 故に、水野は決意した。 眼前のアスだけに捉われるのではなく、己のアスも愛する真のナイスアスになろうと。 その為に必要な足掛かりは、鬼ヶ原小夜子。 通常、グリセリン浣腸液は10~150mlに抑えるのが常識であり、その量でも注入されれば5分と排便は完了する。 これは到底耐えられるものではない。 だが、小夜子は300mlもの浣腸液を注入されてもなお我慢し、15分近く耐えて見せた。 それも、途中のスパンキングが無ければ記録はさらに伸びたかもしれない。 「奴は敵ではあるが惚れ惚れするアスを持っていた。優れたアスには敬意を払い学ぶべきだ」 では如何様に超えるのか。これまで通りたゆまぬ鍛錬を積むか?いや、それは筋肉のみを鍛えるだけであり、肝心のアスには結びつかない。 ならばどうやって鍛えるか―――その答えは、水野の足元に転がっていた。 (奇しくも己に与えられた支給品もこいつだ) 水野のデイバックに入っていたのは、グリセリン浣腸液の入ったボトルだった。 容量は2リットル。小夜子の耐えた量のおよそ7回分である。 (己のアスが告げている。『己を鍛えよ』と) ここは殺し合いの場だ。生殺与奪の権を環境に握られている場だ。そんなことはわかっている。 だが、その極限状態での経験こそがなによりの実となり糧となる。 「首を洗って待っていろメデューサ共...己は人間の限界を超え、再び貴様らのもとへと相まみえようぞ」 それは新たなる領域への挑戦への期待か恐怖か。 水野のアスが、ヒクヒクと蠢いた。 【G-5/HELLSING本部/1日目・深夜】 【水野智己@サタノファニ】 [状態]健康 [装備]なし [道具]基本支給品、ランダム支給品0~2 グリセリン浣腸液@サタノファニ [行動方針] 基本方針:アスを鍛える。 0:浣腸...いくか。 1:神崎と合流する。 2:甘城千歌、鬼ヶ原小夜子、カチュア・ラストルグエヴァを殺す。その前に小夜子を超える(目標は浣腸耐久時間20分超え)。 ※参戦時期は処女喪失した直後です。 Next 内秘心書 Previous 戦う君よ 前話 名前 次話 START 水野智己 [[]]